なくても困らないスペシャルコースなどを付与することなしに

最高出力などどうでもいいから低中速回転域の分厚いトルクがほしいし、できるだけ軽装で軽いウェイトのモデルを選びたい。ただし、軽くすることにお金をかけているクルマがあったら、その分は喜んで支払う。

とにかく、数字の大きさや使いもしない機能を有難がる買い手側と、そこに相乗りしようとする売り手側という、いわばクルマ民度の低さを示す構図は、明日のよ 漉きクルマ社会を招き寄せるために突き破らなければならない重要なポイントのひとつであ
る。夢のコミューターとしてのスポーツカーーそれでもスポーツカーは消えない人間は誰もがスーパーマン願望をもっていると思う。自分がいろいろな意味でパワフルであることを他に誇り、快感を得たいと思っているに違いないのだ。たった百余年の短期
間内に自動車産業が地上最大最強の産業にまで育ってきた理由として、こうした側面を考えないわけにはゆかない。つまり、「クルマは人間の欲望に多くの形′で寄り添うことができる多面的な資質をもっていたから」 こそ、ここまで巨大になったということである。